CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層写真)の略で、エックス線管を円軌道運動させ、人体に薄いエックス線を照射して人体の断層像(輪切り)を得る検査方法です。1回の息止めで1断面しか得られなかった従来のCTとは異なり、マルチスライスCTは1回の息止めでたくさんの画像を得ることができます。
さらに画像情報からコンピュータ解析することで、あらゆる角度での断面や3D画像、MPR画像が作成できます。
※CT検査を行う患者さんへの注意事項
撮影部位に貴金属類があると画像が非常に悪くなりますので、撮影前に外していただきます。撮影中、撮影部位が動いてしまうと画像が歪んだり、正確な画像を得ることができないので動かないよう心掛けてください。
妊娠中、あるいは妊娠の可能性がある方は、撮影部位によっては、検査を延期または中止にして他の検査に切り替える場合がありますので、検査前に、医師、看護師または放射線技師にご相談下さい。
また、CT検査では病変と周囲正常組織とのコントラストを強調したり、病変の血行動態を知る
ために造影剤という薬品を目的に応じて使用することがあります。
※当院では、ヨード系造影剤の使用に関し、患者さんのご理解をいただき、造影剤使用承諾書(問診票)をいただいております。