精神疾患で受診する患者の疾患名は、通常、他院ではうつ病と統合失調で半数を占めていますが、当院では覚醒剤精神病(覚醒剤後遺症)が一番多く、次いでアルコール依存症が多く、この2つの疾患で約5割を占めています。
ほとんどの患者は当院での内服治療でコントロールが可能ですが、当院の外来での治療が困難な患者は、適切な入院可能施設を紹介しています(月に10名程度)。
覚醒剤精神病では興奮やフラッシュバックなどの重大な後遺症を予防、軽減し、また、アルコール依存症では治療する意欲のない患者が多いですが、治療を受けることにより飲酒を控え、気分の安定が期待できます。
いずれの疾患についても、当院での治療により、患者本人の状態や社会性を改善し、それを通じて地域の安全・安心に繋げています。
【参考】
○精神科の診察
毎週、水曜日・金曜日の週2回、外来で診察しています(病室はありません)。
○精神科患者数
・平成28年7月の患者数(実人数):435名。
・年間外来患者数(延人数):平成21年度7,230名、平成23年度6,452名、平成27年度6,217名と徐々に減少傾向にあります。